アラミド繊維とは?
- アラミド繊維は、高強度・高弾性に優れ、航空機の部材・防弾チョッキ・消防防火服・プリント基板などに幅広く使用される、繊維質の素材。
- 構造物の柱に巻き付けることにより、柱のせん断耐力と靭性能の向上を図ります。
- 鋼材と比較して引張強度は7倍、比重は1/5。
- アラミド繊維は電気を通しません。
- 補強後に構造体や基礎等に影響するような荷重の増加は少ない。
アラミドシートとは
Aramid seat
アラミド繊維を用いた高強度で軽量な優れた柔軟性のあるシート、アラミドシート。
エポキシ樹脂を含浸させつつ、壁、柱、梁の表面に貼り付けることによりコンクリート
構造物を補強・補修することが可能。
また、自己消火性もあり、火災の場合でも溶解、収縮せずに炭化する特徴があります。
さらには軽量ですので、運搬においても鋼材を使用した工夫よりも容易に運搬することが可能です。
施工時も重機を使う必要がありませんので、少ない人員で対応が可能なため、コスト削減にもつながります。
特徴
- 鋼材と比較し、重量は約5分の1、引張強度は約7倍です。
- 軽量のため重機を必要とせず、手で運べるため狭い場所でも施工が可能です。
- 電気を通さないため、精密機械などに影響を及ぼしません。
- 錆びず、耐水性・耐熱性に優れています。
- 海が近い沿岸地域のコンクリート構造物にも使われております。
アラミドシート(SAシート)の種類と項目
一方向シート | |||
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品番 | SA40-50 | SA60-50 | SA90-50 |
目付量(g/㎡) | 280以上 | 415以上 | 623以上 |
保証耐力 (kN/m) (tf/m) |
392以上 40以上 |
588以上 60以上 |
882以上 90以上 |
引張強度 (N/m㎡) |
2,060以上 | ||
ヤング係数 (kN/m㎡) |
118±20 | ||
出荷単位 | 幅50cm 出荷単位50m |
二方向シート | ||||||
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品番 | SA40/40-100 | SA20/20-100 | SA10/10-100 | |||
目付量(g/㎡) | 650以上 | 325以上 | 180以上 | |||
保証耐力 (kN/m) (tf/m) |
392以上 40以上 |
196以上 20以上 |
98以上 10以上 |
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引張強度 (N/m㎡) |
2,060以上 | |||||
ヤング係数 (kN/m㎡) |
118±20 | |||||
出荷単位 | 幅100cm 出荷単位25m | 幅100cm 出荷単位50m |
※一方向シート 標準幅50cm 出荷単位50m
※二方向シート 標準幅100cm 出荷単位25m
アラミド繊維 強度実験
このシートをコンクリート建造物の補修部分に張り、含侵樹脂を塗ってさらに上から塗装する連続繊維補強工法は、劣化したコンクリートの再生が可能。連続繊維補強工法で施工したコンクリートの強度は 約二倍になり、住宅・橋脚・トンネルなど用途も様々。 コンクリート建造物に剥(はく)離・腐食・ひびが入っても連続繊維補強工法により十年から十五年延命させることができます。
メーカーの方もお招きして実際にその強度を実験してみました・・・ (実験風景 2006年7月25日)
大型の試験装置
この機械でコンクリート試験体へ上からの圧縮力と横からの力をかけていきます。